システムキッチンのリフォームを考え始めると、やはり気になるのは価格ですよね。
ニトリのシステムキッチンはどんなタイプと価格で販売されているのでしょうか。
ニトリのシステムキッチンのモデルと価格
ニトリのシステムキッチンが発売された当時、システムキッチンは高額なものというのが常識でしたから、テレビCMで謳われていた「ニトリのシステムキッチン本体価格199,900円」は衝撃的でした。
そこから10年以上が経過した現在では、ニトリではどのようなプランが、どのような価格帯で販売されているのでしょうか。
ニトリでは現在もシステムキッチンを絶賛発売中なので、最新情報が気になる方はニトリさんの公式サイトもぜひご確認ください。
驚きの低価格!とにかくキッチンを綺麗にしたい人向けのシンプルシリーズBSライトプラン
発売当時の199,000円が衝撃的な価格だったニトリのシステムキッチンですが、さすがに昨今の原価高騰の影響かいくらか値上がりしています。それでも他社に比べると低価格を保っているのがシンプルシリーズBSライトプランです。本体価格は249,000円(税込)からとなっています。
ここまで安いと見た目や品質を心配される方もいるかも知れませんが、ニトリさんの公式サイトや展示を見に行ってみるとそんなに悪いものには見えません。
実物を見ると私が購入した頃よりも洗練された印象で、企業の努力ってすごいなと思いました。
シンクは他のシンプルシリーズBS2プラン、セレクトプランの上位プランとそれほど差が無いようです。しっかりとしたSUS304のステンレスを使用していますし、静音仕様となっています。
天板も厚さ9mmのアクリル系人工大理石で清潔感があり、しっかりとした作りです。
アクリル系の人工大理石なので見た目にも高級感があり、耐候性、耐水性に優れています。変色にも強いため長く使うことができそうです。
これだけ価格が安くてもシステムキッチンにとって大切な部分に手を抜かないのは素晴らしいことですね。
フロアキャビネットは4杯なので、引き出しの数自体は上位プランに比べると少なめです。
しかし下の3つはかなり背が高いため、大きな鍋やフライパンも楽々と入るでしょう。考えようによっては縦に余裕のある使い勝手の良いフロアキャビネットかも知れません。
価格が安い分、システムキッチンに付属する引き出しは少なめですが、キッチンに戸棚など他の収納がある場合には特に困ることはないかも知れません。
ちなみにオプションではありますが、引き出しの内側にもう一段収納を追加することができるようです。これを付ければかなり収納物の整理が捗りそうですね。
その他レンジフードもガスコンロも、価格が安いからと言って普通に使うのに不自由がありそうなものが付属しているわけではありません。
数十年使用してボロボロになったシステムキッチンを低価格でとにかく綺麗にしたい、あまり料理はしないから価格が安くてシンプルなキッチンで充分だというご家庭にはマッチするのではないでしょうか。
また、この価格でしたら別荘や2世帯住宅の予備キッチンなどにも良いかも知れませんね。
価格と機能のバランスが良く実用的なシンプルシリーズBS2プラン
私が現在使っているニトリのシステムキッチンも、当時とはプラン名は異なりますがこのプランに近いものです。本体価格は299,000円(税込)からとなっています。
当時と同じような価格帯でありながら確実に品質が良くなっているから驚きですし、これから購入される方が羨ましいです。
シンクやワークトップはもちろんそのままですが、なんとフロアキャビネットが以前の上位モデルと同等になっています。
フロアキャビネットはこの価格の場合、以前は標準が開き扉でした。
しかし現在は標準で7杯の引き出しタイプになり、全段にソフトダンパーが付いています。開き扉も選択することは可能なようです。ソフトダンパーの引き出しはゆっくりと閉まるのですが、使ってみるとこれがとても快適です。
個人的には収納量が多く、上から収納全体を見渡せるので引き出しがおすすめです。 引き出しの数が増えて低くなっているように見えても、収納力はかなりあります。
これは今私の自宅にあるニトリのシステムキッチンと同じですが、大きな鍋やフライパンもちゃんと入ります。
以前は高い価格のプランでも一番下のキャビネットにソフトダンパーは無かったのですが、今はこの価格のプランでも付いています。羨ましい限りです。
レンジフードの進化も素晴らしいことですね。私が使っているモデルはシロッコファンで油汚れの掃除がわりと大変ですが、今のニトリのシステムキッチンはイージータイプが標準のようです。
フィルターの掃除が楽だったりシロッコファンの掃除をしなくて良いのはとても楽だと思いますよ。
ニトリさんはこの価格帯を維持しつつ、さらに以前よりよりもグレードアップさせているとはすごいなと思います。
これは以前は高価だった技術や材料が今では安価に使えるようになったのが要因でしょうか。嬉しいのはそれをきちんと商品価格に反映してくれることですね。
レイアウトから仕様まで自由に選べるセレクトプラン
シンプルシリーズはある程度仕様が固定されていましたが、セレクトプランではサイズやレイアウトから機能まで自由に選択してキッチンを設計することが出来ます。本体価格は30万円台からとなっています。
スタンダードなI型キッチンはもちろん、最近の流行スタイルでもある開放対面型キッチンを実現することも出来るのです。リビングの様子を見ながらお料理をしたいという子育て世代には嬉しいですね。これなら新築時に購入することも現実的なのかもしれません。
基本仕様もシンプルシリーズよりもワンランク上です。
まず排水ふたやかごがステンレス製になっていて、お手入れがしやすいです。我が家のかごはすぐにカビやぬめりが発生してしまい、お手入れにとても苦労しているのでこれは良い仕様だと思います。
シンクの形状も工夫されていて、リブが付いていることで鍋を置いても水の流れを妨げないようになっています。これは我が家もそうなのですが、じっさいに使ってみると効果が実感できて便利です。
フロアキャビネットはコーティングされていて汚れが落ちやすかったり、取っ手もオシャレなものが選択できます。
ウォールキャビネットは地震に強い設計になっています。
レンジフードはお手入れ簡単なノンフィルタータイプかスリットフィルタータイプを選択することも出来るので、お好みに合わせることができます。
水栓は標準でも浄水カートリッジを内蔵しているタイプで、シャワーヘッドを引き出してシンクの隅々まで洗浄することが出来るのでとても使い勝手が良いです。我が家もオプションでこれを選択しましたが、かなりおすすめです。
そしてデザインをカスタマイズできるのが大きな魅力です。
扉、取っ手、ワークトップなどのデザインを豊富な選択肢から選ぶことで理想のキッチンに仕上げることが可能なのです。ワークトップはデザインだけでなくフィオレストーン、ウルトラ・サーフェスといった高級素材を選択することも出来るため、機能性や質感を高めたい方にはおすすめです。
ただし色々とカスタマイズしたりオプションを追加していくと結局価格がどんどん上がってしまい、最終的にはクリナップやTOTOの製品と大差ないところまで行ってしまうかもしれません。本当に必要な機能やデザインは何なのかよく見極めるようにしましょう。
また、他のホームセンターのキッチンとも比較できるくらいの価格帯にもなってきますので、セレクトプランを選ぶのであれば色々なメーカーのシステムキッチンを比較検討するのが良いと思います。